NPポイントが貯まる後払いサービス「atone(アトネ)」は、オンラインだけでなく実店舗でも使える利便性の高いサービスです。
このatoneを使って現金を手に入れたいと考え、その具体的な「やり方」を調べている方もいるかもしれません。
atoneの現金化には、いくつかのやり方が存在しますが、そのどれもが運営会社の規約に違反する、極めてリスクの高い行為です。
この記事では、atoneの後払い現金化のやり方を2つの方法に分けて、それぞれの具体的な手順を解説するとともに、その方法がいかに危険であるかを詳しくお伝えします。
atone(アトネ)現金化のやり方を知る前に|基本と注意点
具体的なやり方の手順に入る前に、atoneの現金化がどのような仕組みで行われるのか、その基本を理解しておくことが非常に重要です。
この前提知識がないと、なぜ危険なのかを正しく理解できません。
atoneの「翌月払い」機能の利用が前提
atoneの現金化で使われるのは、利用した代金を翌月にまとめて支払う「翌月払い」機能です。
この後払い機能を利用して商品を購入し、それを売却することで間接的に現金を得る、というのがすべてのやり方の基本となります。
JCBブランドのカード機能が悪用される
atone現金化のやり方で中心的な役割を果たすのが、アプリで発行できる「バーチャルカード」および「リアルカード」です。
このカードはJCBブランドを搭載しているため、クレジットカードのようにJCB加盟店で利用できます。
この汎用性の高さが、現金化という不正なやり方に悪用される温床となっています。
【やり方1】自分で商品を購入して現金化する方法
一つ目のやり方は、専門業者を介さず、すべての工程を自分自身で行う方法です。
「セルフ現金化」とも呼ばれ、手間と時間はかかりますが、悪質な業者に騙されるリスクを避けられるという点では、もう一つの方法よりは安全と言えます。
このやり方のメリット・デメリット
このやり方のメリットは、業者に支払う高額な手数料がなく、自分のペースで進められる点です。
商品選びがうまくいけば、高い換金率も期待できます。
一方のデメリットは、商品のリサーチから購入、売却まで、すべて自分で行うため、現金を手にするまでに数日かかることも珍しくなく、非常に手間がかかる点です。
STEP1:atoneのカードを準備し、限度額を確認
まず、atoneのアプリで本人確認を済ませ、バーチャルカードまたはリアルカードを発行・有効化します。
その後、アプリ内で自分の「ご利用可能額」がいくらになっているかを確認します。
この金額が、現金化に使える上限額です。
STEP2:換金性の高い商品をJCB加盟店で購入
次に、atoneカードを使って換金性の高い商品を購入します。
JCB加盟店であれば、Amazonのような通販サイト、ビックカメラのような家電量販店、ドン・キホーテのようなディスカウントストアなど、幅広い店舗が対象です。
最新のゲーム機やスマートフォン、ブランド品などを入念にリサーチし、購入します。
STEP3:買取業者やフリマアプリで売却
購入した商品が手元に届いたら、それを売却して現金に換えます。
即金性を求めるならゲームやブランド品の買取専門店に持ち込むのが一番ですが、少しでも高く売りたいなら、フリマアプリなどを利用する方法もあります。
売却代金を受け取れば、このやり方での現金化は完了です。
【やり方2】専門の現金化業者に依頼する方法
二つ目のやり方は、atoneの現金化を専門に扱う業者に手続きを代行してもらう方法です。
とにかく早く、手間をかけずに現金が欲しいという場合に選ばれがちですが、リスクもその分高くなります。
このやり方のメリット・デメリット
このやり方の最大のメリットは、スピードです。
申し込みから最短数十分で銀行口座に現金が振り込まれるため、緊急時には非常に魅力的に見えます。
しかし、デメリットは深刻です。
換金率が70%~85%程度と、手数料が非常に高く設定されています。
さらに、悪質な詐欺業者に個人情報を抜き取られたり、お金を騙し取られたりする危険性が常に伴います。
STEP1:信頼できる業者を選んで申し込む
まずは、atoneの現金化に対応している業者をインターネットで探します。
この際、「換金率の高さ」だけで選ぶのは非常に危険です。
運営会社の情報がしっかりと記載されているか、口コミの評判は悪くないかなど、複数の視点から信頼性を確認し、慎重に業者を選びましょう。
STEP2:本人確認と契約内容の確認
業者を決め、公式サイトから申し込むと、業者から連絡があります。
初回利用時には、法律に基づき、運転免許証などを用いた本人確認が必ず行われます。
この時に、手数料を差し引いた最終的な振込額がいくらになるのかを、必ず明確に確認してください。
STEP3:業者の指示通りにatoneカードで決済
契約内容に同意したら、業者の指示に従って、指定された商品をatoneのJCBカードで購入(決済)します。
多くの場合、業者が運営するオンラインショップで、キャッシュバックの対象となる商品を購入するよう指示されます。
STEP4:指定口座への入金を確認する
業者側であなたの決済が確認でき次第、指定した銀行口座へ現金が振り込まれます。
このスピード感が、業者を利用する最大の理由となっています。
入金が確認できたら、取引は完了です。
どのやり方でも共通する重大なリスクと注意点
自分でやるやり方と業者に頼むやり方、どちらを選んだとしても、絶対に避けることのできない共通のリスクが存在します。
やり方を知ること以上に、このリスクを理解することが重要です。
ネットプロテクションズの規約に違反する「不正行為」
最も重要な点は、atoneの現金化は、そのやり方や目的を問わず、運営会社である株式会社ネットプロテクションズが定める利用規約で明確に禁止されている「不正行為」であるという事実です。
規約違反が発覚した場合、厳しいペナルティが科される可能性があります。
アカウント停止と法的措置の可能性
atoneの現金化が発覚した場合、サービスの利用停止に留まらず、悪質な場合には弁護士を通じて一括請求されたり、法的措置を取られたりする可能性もゼロではありません。
決済代行業のプロである同社を甘く見てはいけません。
翌月の高額な支払い義務
現金化によって手にする金額は、手数料や換金損で必ず目減りします。
しかし、翌月には、利用した満額と支払い手数料を合わせた金額が請求されます。
この支払いができなければ、遅延損害金が発生し、あなたの信用に傷がつく可能性があります。
まとめ:atone現金化のやり方を覚えるよりリスクを知ることが重要
atone(アトネ)の現金化には、自分で商品売買を行うやり方と、専門業者に依頼するやり方の2つの方法が存在します。
その手順を追うこと自体は、さほど難しくないかもしれません。
しかし、本当に重要なのは、そのやり方を覚えることではなく、その行為が決済代行業のプロであるネットプロテクションズとの契約を踏みにじる不正行為であり、発覚した際には厳しいペナルティが待っているという、あまりにも大きなリスクを伴うことを理解することです。
一時的な現金の誘惑のために、将来にわたって不利益を被る可能性のある危険な「やり方」に手を染めるべきではありません。
もし本当にお金に困っているのであれば、正規の金融機関や公的な相談窓口を頼るなど、安全で確実な方法を選択してください。